「いいカウンセラー」とは? | CLUB KANA -クラブカナ-

「いいカウンセラー」とは?

私は、大学院を卒業して、臨床心理士の資格をとれば「いいカウンセラー」になれるとは思っていません。
カウンセラーは、人をサポートする、いわば裏方の仕事です。
裏方の仕事とは、

舞台でいうと、大道具さんにお弁当を作る奥さんが利用するエステ (くどい?)

家の中でいうと、大黒柱の横で、夜中にだけ暗闇を照らす、小さな夜光灯

会社でいうと、社長の横にいる、秘書さんが使う電動マッサージ器 


「目立たないけど、役に立つ」

それが、カウンセラーの仕事。 (じゃないんでしょうか?)

だから、私は、本当はカウンセラーの名前とか、有名になるべきではないと思うんです。
だって、裏方の仕事だから。

世に名前が出なくても、その裏方の仕事を、責任と倫理観をもって、クライアントの幸せのためのみにやれる人。

それが、いいカウンセラー。
(少なくとも私は、そうあるべきだと思います)

だから、すごい額の請求書が届くエステや、
セクハラマッサージチェア-は
いいカウンセラーとは言えない。
(この例えが、変ですか。)

カウンセラーといっても、色々なカウンセラーがいます。
倫理観は共通でも、人それぞれに、個性や理念が違うからです。

だから、もしあなたが嫌な思いをしたり、不愉快な行為を受けた時、その人が全てだとは思わないで下さい。
カウンセリングに行く事は、勇気のいる事です。
だから、もし始めてのカウンセラーが嫌な人だったら、我慢して会ったり、行くのを止めてしまうかもしれません。


でも、「カウンセラーなんてこんな程度!」
と嘆く前に、考えてみてください。

一軒のまずいレストランが、全てのレストランを代表していないことを知っているように、当然、次のおいしいレストランを探しませんか?

カウンセラーも、それぞれの個性やカウンセリング方法があります。

あなたが、まずい、合わない、嫌い、気が重いと感じたら、その感情を大切にしてほしいのです。
あなたのためにカウンセラーがいるのであって、カウンセラーを喜ばせるために、あなたが苦労する必要はありません。
あなたの不快な思い、疑問、感じた事全てをカウンセラーに話してください。

私は、ここで、断言しても構いません。
もし、あなたの心の内を打ち明けて、怒ったり、卑下したり、ばかにしたりするカウンセラーがいたら、それはカウンセラーがおかしいのです。

あなたは、おかしくない。

だって、「あなたのための時間と空間」なのですから、現状より辛い思いはするべきではないのです。

カウンセリングでは、強制的に辛い過去の話をさせられる事はありません。(もしあったら、それは、患者中心療法とは呼べません)

たとえ、辛い過去を、話しているうちに思い出したり、泣き出してしまったとしても、カウンセラーはそれを受け入れて、サポートしてくれます。そして、「いいカウンセラー」にはまた会いたくなります。

あなたが、かけがえのない個性を持った「人」であるように、カウンセラーもまた「人」です。

だからこそ、カウンセラーは
「あなたが信頼できる人」
でなければいけません。

あなたが「いいカウンセラー」に会える事を心から願って、次回は

「心理カウンセラーの信頼度」

についてお話します。

p.s.

ぱきさん、初コメント(^-^ ) どうもありがとうございました。
とっても嬉しかったです。
次々回で、カウンセラーの資格についてお話します。